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EMCOMに関わる、金健一氏

突如、大口の個人株主になった金健一氏。EMCOM HDの
命運を握ったこの人物について、私なりに考察をして見ます。
(もちろん、ネタ元はグーグル先生。)

まず、金氏に関する経歴で公式に確認が出来る資料として
は、やはりジャレコ HD(現EMCOM HD)の提示したものが
分かり易いかもしれません。平成20年2月26日に出された
開示情報を見ると、熱心な企業家である事が分かります。
代表者の異動および役員の異動に関するお知らせ

<金健一氏の略歴>
昭和29年10月27日・・・誕生
昭和61年3月・・・TSQ Inc.設立(食品素材製造)
平成7年8月・・・Cheil Access Ltd.設立(物流企業)
平成9年1月・・・Samjo Celltech Ltd.設立(食品新素材製造)
平成16年10月・・・SevenOn Information Tech. Ltd.設立
           (ゲーム開発)
平成17年7月・・・MOB Studio Inc.設立(3D動画制作)
平成17年9月・・・PT. MaySeven International設立
           (製造・サービス業)

金氏の傾向として、食品・流通部門に明るく、メディア系
の業界にも関心がある様子。また、金氏の呼び方にもいろ
いろあるらしく、「キム・コンイル」とか、「キム・ゴンイル」、
「キム・ゴニル」と発音される事もある様です。

さて、金氏が深く関わっている会社に「ゲームハイ」がある
のですが、日本法人の名称と統一性が無い為に、少々混乱
しそうです。少し整理して見ます。

まず、ゲームハイ (GameHi Co.,Ltd.) 自体は、韓国に存在し
オンラインゲームの開発と運営を行っている会社です。金氏
は、この会社の筆頭株主兼会長でもあります。Wikipediaでの
まとめによると、この会社は概ね、次の様な経過を得ている
模様。

<ゲームハイ(GameHi Co.,Ltd.)関係の流れ>
2000年・・・ソンクワン(SungKwang Co., Ltd.)設立
2002年・・・ゲームハイ (GameHi Inc.)設立
2007年・・・ゲームハイ株式会社を設立(日本での子会社)
 同年・・・上記子会社を、ゲームヤロウ株式会社に名称変更
2008年・・・ソンクワンの流れを汲んでいるテユヴェスパー
      (DaeyuVesper Co. Ltd.)がゲームハイ (GameHi Inc.)
      を買収し、現社名へ変更
2009年・・・ゲームヤロウが株式会社ジャレコを1円(実質7億円)
      で買収し、完全子会社化

ゲームヤロウは、主要コンテンツとしてFPS『Sudden Attack』、
MMORPG『DEKARON』などを日本で展開していますが、これら
は韓国でも人気を誇ったオンラインゲームとして知られていま
す。ゲームヤロウでは、この他にも『NOSTALE』などを展開。
ゲームヤロウ(公式サイト)
Sudden Attack(公式サイト)
DEKARON(公式サイト)
NOSTALE(公式サイト)

ゲームヤロウと言えば、怪しげなコンサルタントを経由して、
所在不明の会社「日本ダイレクトメッセンジャ−」から数億
円規模の借金をした事がありました。当時は日本法人として
設立されてから日も浅く、多額の資金を投じてジャレコHDの
第三者割当増資にも応じていた事等から、当面の資金確保
に苦慮していました。

そこで手持ちのジャレコ株を担保として、日本ダイレクトから
運転資金を借りたわけです。ところがその株を、日本ダイレ
クト側が勝手に流出させてしまい、ある人物「M氏」に渡った
と見られています。M氏は株を入手した翌日に、市場で1千万
株を一気に売却、株価を暴落させました。その後、日本ダイ
レクトは、返還を求めるゲームヤロウに対して勝手に代物弁
済を行い、事務所を引き払って所在不明となっています。

当然、流出した株は回収されないままであり、民事裁判で
係争中と見られるものの、経過は一切明らかにされており
ません。なお、当時の役員(社長と取締役)が2名、この件
で引責辞任をしております。

さて、話を親会社に戻しましょう。

ゲームヤロウの親会社であるゲームハイは、オンライン
ゲームのサドンアタックを開発した会社です。この会社を、
韓国にある大手ゲーム会社のネクソンが、今年の5月に
子会社化しました。
ネクソン、サドンアタックの開発会社ゲームハイを子会
 社化(GameBusiness.jp)


ここで注目すべきは、ゲームハイの筆頭株主が金氏であっ
た事です。買収当時、8666万株(54.79%)を保有していた
とされるキム会長から、経営権を含め4800万株(29.30%)を
取得しました。取得費用は732億ウォンだとされています。

その前段階で、ネクソンが金氏保有の2500万株を質権設定
するなどしており、緻密な交渉を進めていました。交渉当時、
もう一社「CJ Internet」がゲームハイの取得を試みていた
ものの、最終的にはネクソンが子会社化に成功しています。
CJ Internetがゲームハイの取得に及ばなかった理由として、
金会長の言動に不信感を抱いたからだとする指摘がある様
です。

キム会長は、保有しているゲームハイの株式5170万2472
株を担保にして、多額の資金を借り入れています。これらの
資金は、ゲームハイが開発を進めるテーマパークの建設に
充当され、それが自社の株価を更に引き上げると思っていた
様子。その事が、交渉時に会長の「強気な発言」として現れ、
CJ側の心象を悪くしたらしいのです。

さて、もう一つ気になる点があります。

今年の8月には、金会長が借り入れている資金が返済期限
を迎えるのだとか。故に、どちらかが交渉を急いだ可能性も
あります。ネクソンが交渉していた当時、会長が保有する
株は一部が担保になっていた為に、ゲームハイの転換社
債を、ネクソンが70億ウォン規模で引き受ける形を取って
いるようです。

CJ Internetは、主力ゲームコンテンツの「サドンアタック」
を展開しており、開発元のゲームハイとは安定した関係を
築きたかった様です。そこで、財閥系の総力を挙げながら、
ゲームハイの株式を1200億ウォン程度で買い取る意向を示
していました。

そこへ、買収先の金会長が強気の発言をした事が災いし
たらしく、交渉が先送りになってしまった模様。その間隙
を突かれる形で、ネクソンが買収に成功したと言うのが業
界に流れている観測です。

ゲームハイの、2009年度における業績はすこぶる順調で、
売上額415億ウォン、営業利益にして119億ウォンを誇る
など絶好調の業績を保っています。金氏はそうした会社
の筆頭株主だったわけですね。故に、EMCOM HDの株を
買う為、11億円を新たに借り入れる事などは特段に難
しい話でないと思われます。

気になるのは、8月と言う節目の月。EMCOMにとっても、
8は節目の月であります。奇妙な符合ではありますが、
少しは気にしておこうかなと。(ちなみに、韓国では三神
信仰から「3」と言う数字が好まれているのだとか。この
他に 7,108,100,200,3000 なども、縁起が良いとして好
まれている様です。)

今日もEMCOMは不発のままです。売り板の重さを考え
ると、今は株価を上げたくない様子。まあ、幾らで売る
のかは個人の自由だし、板を出し忘れる事もあるよねw

今はただ、8月までの動きを眺めて待つのみかなと。

金氏が守護神として機能すれば前途は明るいし、M氏
みたいに仕手逃げみたいな事をすれば、株価は奈落の
底へ落とされてしまいます。未だに仕手化を望む人も
いますが、それは逃げ出したい俄かホルダー。昔から
のホルダーは、並みの仕掛けでは動じません。なにせ、
含み損が違います。仮にバナーズみたいに急騰しても、
仕手株の末路は哀れなものですよ。逃げ遅れが必ず出
て来ますから。

ここは一つ、復配するまで待つしか無い・・・と思う。
今は復配出来ないかもしれないけど、50億円の借金を
解消出来る会社の底力と言うものを、ひたすら信じて
待つのも一興かなと。でも、株価は毎日チェックしてま
すよ。
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