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相棒10・第2話「逃げ水」

第2話「逃げ水」 に関する感想です。渡哲也さんは二度
目の登場ですね。相変わらず渋い演技をされます。

今回は、被害者遺族の感情をシツコク掘り下げた秀作で
ありました。特に、同じような辛い目に遭われた方々に
取っては思うところも大きかったのではないでしょうか。

いつもは「謎解き」に見所を持たせる相棒ですが、やや
手短にシーンをつないでテンポを保っている印象を持ち
ました。例えば、都合よく夫が帰って来たり、都合よく
携帯電話が鳴って見たり、そうしたシーンの一つ一つが
物語の深さを狭めている感じは否めないものの、良く出
来た作品だと思います。ただ、手短にまとめ過ぎてホー
ムドラマの様な風合いになっているのが少々気になりま
した。

今回の脚本は櫻井武晴氏、監督は東伸児氏でした。前の
シーズンで人気を博した「暴発」では、流れる様に話が
進んで面白かった記憶がありますが、同じ脚本家です。

以下、本題です。今回はネタバレをしないように書いて
見ました。

物語は、2カ月前に出所した川北(川野直輝)が他殺体で
見つかる場面から始まります。殺された川北は、今から5
年前に新開夫婦の息子を殺しており、最近出所したばかり
でした。背中に足跡があった事から恨みによる犯行である
として、新開(綿引勝彦)と妻の清美(二木てるみ)が疑
われる事になります。

この新開夫婦は、子供を殺された事で大きなショックを受
けています。にも拘らず、刑事裁判では更なる屈辱を味わ
されてしまいました。当初、加害者側の提示した賠償を断
ったところ、その事を加害者の弁護士に利用され、刑罰を
減免する口実とされてしまったのです。弁護士は「自分た
ちの誠意が通じた」と故意に曲解し、情状酌量を求めたの
でした。新開夫婦の怒りと失望は、計り知れないものがあ
ります。

遺族感情に対して、5年と言う余りにも短い実刑であった事
から、夫婦は民事裁判に訴える事にしました。損害賠償を求
めた民事訴訟では、瀬田弁護士(渡哲也)の尽力によって勝
訴する事が出来ましたが、逃げ回る加害者らのせいで、満足
に賠償額を受け取る事もかないません。その一方で、「息子
の死を利用した金目当てだ」と言う誹謗中傷にも耐えなけれ
ばなりませんでした。

そうやって煮え湯を飲まされ続けて来た新開夫婦・・・彼ら
にとって川北の死は、願ってもない朗報だったことでしょう。
なぜなら、繰り返し繰り返し加害者宅を訪問しては、賠償の
履行を求めていたからです。

やがて、事件を受けて新開らは自首を決意します。しかし、
川北殺しの真犯人は別にいました・・・。

・・・

この物語で重要なのは「心情」です。前半でこそ被害者遺族
の心情を丁寧に掘り下げていましたが、後半になると加害者
の家族が抱える苦しみを描くようになって行きます。加害者
の母親は失意の中で亡くなり、父親(久保酎吉)は世間の目
に耐え切れず、家族を捨てて逃避行しています。残された娘
(川北の姉・石橋けい)が、ただ一人自宅で耐え忍ぶ毎日。

なのに、出所した弟の言動は余りにも身勝手で・・・これで
は誰も救われないのではないか?

この様に揺れ動く加害者家族の心情は、それはもう切なく、
救い難く、見ていて心苦しくなるばかりであります。特に、
父親がパンを頬張りながら刑事達に語るシーンは、逃げ回っ
て疲れ果てた男の姿とダブってしまい悲しくなります。後で
この父親は、右京の言葉を受けて号泣しますが、余りにも切
ないシーンでした。

題名となった「逃げ水」は陽炎のような存在であり、追いか
けても捉える事の出来ない幻の一つです。罪を悔いずにふて
腐れている弟にも、その逃げ水を追いかけて走った幼い日が
あったはずなのに、一体どこで歯車が狂ってしまったのか。
懐かしい子供時代を思い出しながら、姉だけが一人遠い過去
を振り返っています。

・・・

しかし、ラストのあのシーンは必要だったのでしょうか?
神戸君の「暑いですね」の仕草が、妙に不自然に見えました。
せっかくの名台詞を右京が発したのに、妙な演出が入った感
じで「?」と思ってしまった次第。

とは言え、無難にまとめられた記憶に残る作品であります。
右京が淡々とし過ぎている感じがちょっとアレ過ぎてナンで
すが、最近はプルプル右京さんが見られなくて残念ですw

ところで、川北の姉役を担当した石橋けいさんですが、思い
出した人は中々の相棒ツウです。そう、2006年11月に放送さ
れているSeason5 第5話「悪魔への復讐殺人」で、堀切真帆役
として登場していましたね。実に5年ぶりの再登場です。やや
年月を感じさせますが、相変わらずお美しい。

あの頃は若い看護師さんの役でしたが、今は人妻の役をされて
いる。役に繋がりはないけど、こうして再び見られるのは相棒
の面白いところです。
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コメント
775: by あい on 2011/11/07 at 00:36:41

逃げ水が暑い日に起こる現象だから
そこにリンクさせたかったのでは?
私はそんなに違和感なかったですけど(>_<)

776:コメントありがとうございます by 管理人です on 2011/11/07 at 20:26:35

暑い=ι(´Д`υ)アツィー=(右京の情熱が)熱い

と全てにリンクしているのだろうと思いつつも、何か
神戸君の動きが唐突過ぎて違和感を感じた次第。まあ、
芸能ゴシップ記事で水谷さんと及川さんの間に不協和
音が生じているって言う、怪しげな記事を目にしたせ
いもあるのでしょうが、ちょっと気になってます。

1891: by 夏の幻影 on 2013/05/08 at 09:25:28

コメント失礼いたします。ウェブ検索より、逃げ水をたどってまいりました。

「自分のしたこと」で責められるほうが楽という、お姉さんの言葉はなんともいえないですね。確かに、自分以外のものが原因であれば、人は誰しも怒ると思います。
ただ、問題なのが、身内が罪を犯したということ。身内が悪いのには違いないので、なんで責められなければ行けないのか!と怒ることもできない。

本当は怒ってもいいんでしょうけど、怒ったらそれこそマスコミや野次馬の餌食になる。
自分が犯した罪なら、自分が悪いとはっきり解っているから、責められて当然。だから楽。何故悪いのか悩む必要が無い。
切ないですね。

1893: by 管理人です on 2013/05/08 at 11:54:32

刑事ドラマって、事件を加害者視点で描きつつも、
心情は被害者視点で描くと言うのが王道なのでし
ょうが、このお話は加害者の背景にかなり突っ込
んで描いていますよね。むしろ、加害者本人より
もその家族に焦点をあてて描いている印象です。

「相棒」は先読みをさせないのが伝統芸みたいに
なっていますから、良い意味で期待を裏切って
くれますね。

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