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最近の「相棒」を見ていて思うこと

相棒10・第2話「逃げ水」は、中々記憶に残るお話でしたね。
さて、本編とのつながりはございませんが、似た物語が過去の
シーズンにもありました。

Season5 第11話「ありふれた殺人」と言う作品を覚えています
でしょうか。この作品も、被害者遺族と加害者本人の心情を描
いたストーリーです。しかし、こちらは自ら犯した過ちの為に
逃亡を続け、やがて精神を病んでしまった犯人が殺されると言
う、実に特異なお話です。その男に娘を殺された夫婦は、ニュ
ースで犯人が死んだ事を知ります。以後、警察に対し男の素性
を明かす様通い詰め、最後には特命係に回されて来た様な次第。

右京らは根気強く夫婦の話を聞き続けます。当時の相棒であっ
た亀山薫は彼らの情に流されそうになりますが、これが後で大
きな問題となります。また、男が殺されたと見られる時間帯に
は別の刑事が訪問していたこともあり、警察関係者による殺人
ではないかとする見立ても出て来ました。しかし、亀山の行動
が発端で夫婦も同じように容疑者として浮上。右京から軽率な
行為だったと非難される亀山、でも結末は意外な方向へ・・。

この作品は「人情」と「謎解き」をうまく馴染ませた名作とし
てファンの間では知られています。人間を描くドラマで必要と
なるエッセンスが、そこに全て詰まっているからです。決して
カッコよくもない地道な内容なのですが、ずっと人々の共感を
得られる名作だと私は思っています。

理不尽な理由で市民が殺された事に対し、捜査を尽くせなかっ
たある刑事の後悔や、娘の死に未だけじめを付けられず過ごし
て来た夫婦の葛藤など、気軽に見るには辛い内容を含んでいま
すが、それでもこの作品は素晴らしかった。

同じように今回の「逃げ水」も、被害に苦しむ夫婦を描いてい
ますが、違うのは加害者側の苦悩もしっかり描いているところ
です。逃げ回る加害者の父親や、取り残されて苦しむ姉の不幸、
反省の色が薄い加害者本人をちゃんと描いています。

それでも・・・

思うのですが、昔の「相棒」なら違う見せ方をしたのではない
かと思います。熱血漢の薫なら、右京を無視してでも行動を起
こすだろうし、その姿もしっかりと描いたはず。粗野かもしれ
ないが、彼は懸命に事件を追ったと思います。

が、神戸君はどうだろう。

スマートで品の良い彼も、時折熱血漢を見せるが決して朴訥で
はない。軽い感じの青年で、むしろおちゃらけた所が魅力の一
つです。(実年齢はそれなりだが、見た目が若過ぎる意味で。)

「若さ」と言えば、かつての右京は今よりずっとシャイで変人
でしたね。それでも、犯人を追い詰めようとする行動の裏には、
常に被害者の思いを秘めているところが素敵でした。ところが、
年月を経た今の右京は、あの頃と変わってしまいました。

最初から全てを見切っている、あるいは確固たる自信の上で行
動を続けている・・・そんな感覚でしょうか。その中、神戸君
が現れて時には対立し時には従い、と揺れ動きながら捜査を続
けて行きます。右京が溜息を漏らすこともしばしばですが、そ
れはそれで面白いと思うのです。

でも、やっぱり変わってしまったなあ。素直にそう思います。
昔の様な素朴さが欠けてしまったと思うし、今の特命係には多
くの味方が存在します。昔は陸の孤島として忌み嫌われ、味方
も暇課長ぐらいしかいなかったのに・・・。

昔を思っても仕方ないのですが、今の相棒はお洒落過ぎますね。

オープニングのシーンも、お洒落な感じで都会の光の中に二人
が登場しますが、昔からのファンとしては何だか寂しくもあり
ます。ああ、テレビの人になってしまったなあと思うのです。

私の知っている相棒は、ひたむきで素朴で偉ぶらない、そう言
うイメージがあります。しかし、憎むべき犯人や罪に対しては
揺るぎの無い信念で挑み続けます。下着泥棒の捜査も手伝うし、
押収品のエッチなビデオを仕事で淡々と見続ける右京は面白か
った。

以前、官房長が言っていた「特命係は亀山薫が動かしている」
旨の台詞が、今になって心に沁みてきます。そう言えば、今の
相棒は官房長が死んでしまってポッカリ穴が開いたようになっ
ていますね。大河内ではその穴は埋まりそうにありません。

今の相棒はテクニックだけが表に出てきてしまって、感心はす
るものの共感がし辛い部分を幾つか感じます。Season8 第18話
の「右京、風邪をひく」様な「人情」を語った作品は好きでし
たし、あの時の右京はとても素敵でしたけど。

もともと右京役の水谷さんは、教師役からチンピラ役までこな
す俳優です。相棒の作品以前から活躍していたし、それなりの
知名度もある俳優さんです。しかし、相棒が国民的な人気作に
なってからは、作品に素朴さが消えてしまった様に感じます。

今でこそ「強健」と言うイメージのある右京ですが、初期の頃
はシャイで不器用な右京でした。それは水谷さんの人柄にも通
じるところがあるはずです。

要するに、作品が悪くなっていると言う意味ではなくて、殺人
が当たり前の様に描かれ、以前の様に死体検証の時に両手を合
わせるシーンも見られなくなった・・・そうした変化が寂しく
見えてしまう原因なのでしょうね。神戸君に合わせてお洒落な
感じで進めたいのは分かるけど、やはり素朴さだけは失わない
でいて欲しい。かつては、焦点の当たらなかった事件にも目を
むけ、警察内部の不祥事を暴き、時には仲間すらも追い込んで
行った彼らは、組織の鼻つまみ者でした。それでも揺るがない
ところが好きだったし、共感も出来た。

そう言う意味では、身近に感じられたからこそ好きになれた作
品だったのかもしれません。手の届かない世界に共感をする事
は中々難しいけど、最近の相棒を見ていて「素朴」さが消えて
しまったなあと、なぜかそう感じてしまいました。
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