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上小阿仁村では、医者が続かないらしい

上小阿仁村の公募医師が辞意 3人連続1年で
(さきがけonTheWeb)


(記事より一部引用)
上小阿仁村の村立上小阿仁国保診療所長を務める男性医師
(49)が、村に辞意を伝えていたことが13日分かった。退職日
は未定。村は慰留を諦め、無医村を避けるため後任探しを始め
た。村では連続して3人が就任から1年ほどで辞意を示したこと
になる。村によると、医師はことし5月、診療所事務長を通じて村
に辞意を伝えた。中田吉穂村長が直接慰留に努めたが、意思は
変わらなかった。村は後任が決まるまで診療の継続を期待して
いる。医師は昨年6月、村の公募に応じて北海道北見市から赴
任した。退職理由について、取材に「内地の気候が合わないか
らで、後は特にない」と話した。
(引用ここまで)

上小阿仁の医療問題から秋田の「闇」を探る
(秋田県駄目っぷり告発ブログ)


(読売新聞WEB版より一部引用)
辞意を表した理由を有沢医師は公にしないが、小林宏晨村長(72)
は「言われ無き中傷により、心に傷を負わせてしまったことが最大の
原因」と語る。村幹部らによると、有沢医師は昨秋、診療所向かいの
自宅に「急患にすぐに対応できるように」と自費で照明を設置。だが、
直後に「税金の無駄使いをしている」と言い掛かりを付けた村民がい
たという。また、昼食を食べに行く時間が無く、診療所内でパンを買
った際、「患者を待たせといて買い物か」と冷たい言葉を浴びせられ
たり、自宅に嫌がらせのビラがまかれたこともあったという。
(引用ここまで)

前任の女性医師も着任1年後に辞意を表明。京都府福知山市から
2009年1月に就任したものの、一部住民との不和により翌年2月に
辞意を示したそうです。結局、村民の慰留を受けて辞意は撤回した
ものの、後任が見つかったのを機会に昨年5月末に退職しています。

その前任である男性医師は、栃木県日光市から赴任していました。
公募で採用された初めての医師でしたが、ほぼ1年余りで退職して
おります。この後で、医師自身が村の広報誌にある文章を掲載しま
した。そこには次の様に書かれています。

「村執行部の医師に対する見方、接し方、処遇の仕方の中に医師
の頑張る意欲をなくさせるものがあった」
「次の医師が見つかっても、その人も同じような挫折をすることにな
りかねない」

まさに、今回もその通りになりそうです。

上小阿仁村は秋田県の中央に位置しながら、周辺町村とも合併せず
現在に至っていますが、Wikipediaの記述によれば「秋田県の市町村
の中で最も人口が少なく最も高齢化、過疎化、空洞化が進んでいる」
とか。無医村になる事を避けようと医師を公募するも、3人続けて辞意
を表明する事態になっております。

Wikipediaの記述で気になるのは、この村の自殺者の多さ。「2007年
(平成19年)から2009年(平成21年)にかけて、毎年自殺者が4、5人
出ており、10万人あたりの自殺率に換算すると、150ポイント前後と、
きわめて高い値となっている。このため、村では2010年度(平成22年
度)から自殺予防への取り組みを行う集落に助成する制度をスタート
させたが、村民からは「何をやればいいのか」といった戸惑いの声も
出ている」と書かれています。

高齢化が進み、これからますます医療関係者の手助けが必要となっ
ている状況下で医師が定着しない背景には、前述の様な嫌がらせや
誤解があるのでしょうね。患者も人の子ですが、医師も人の子です。
感謝しろと言う医師は論外だとしても、貴重な人材を生かせないのは
実にもったいない。

ちなみに、上小阿仁村(に該当する地域)の人口推移状況がこちら。

1970年 5,242人
1975年 4,708人
1980年 4,352人
1985年 4,116人
1990年 3,746人
1995年 3,553人
2000年 3,369人
2005年 3,107人
2010年 2,747人

着実に過疎化が進んでいます。当然ながら、高齢化も進行している
次第。離れた遠い病院まで通える人は別として、そうではない高齢
者や持病を持っている人などは大変だと思います。もし、今度4人目
の医師が来てくれるのであれば、今度こそ大切にしないと・・・。

ただ、方言の問題で意思の疎通が難しいと言う指摘もある様なので、
単に嫌がらせとか激務だけが問題だとは言えないかもしれません。
関係者の方は頭を抱え込んでいらっしゃることでしょう。

二年前の他県の新聞記事に、定着に向けた取り組みが掲載されて
おります。こちらは若手の研修医と言う事で、あまり参考にならない
かもしれませんが、逆に医療過疎地域の問題点も浮き彫りになっ
ている様です。

過疎地の医師定着へ初の試み 広島大医学部(中国新聞)

(記事より一部引用)
疎地域への将来的な医師定着を目指す広島大医学部の臨床実習が、
17日から始まった。学生が中山間地域の医療現場を5日間にわたり
体験し、やりがいや醍醐味を感じるのが目的。広島大初の試みは、
地域医療の担い手育成につながるか。
(引用ここまで)

高齢者相手の医療で重要なのは、いかに相手の話を聞きながら適切
に診療を続けて行くかだとか。特にお年寄りは、病院を憩いの場所と
して利用している側面があり、その延長で医師に接することで誤解や
困惑が生まれがちです。診察は手段であり、本当は話を聞いて貰いた
いのかもしれませんね。

私が病院に診察を受けに行った時も、そうした事例を間近で見た事が
あります。心臓の事で精神的にまいっている高齢のご婦人が診察を受
けていましたが、検査でも異常がないので医師も困惑していました。
話が聞こえてくるので耳を傾けていると、何度も来院している様です。
内科医に精神科医並みの治療は難しいとしても、医師が噛んで言い含
める様に説明していた事が印象に残っています。

従って、過疎化の進んだ村で、高齢者でかつ方言もきつく、知人も誰
もいない所での診療は大変であろうと察します。中には高飛車に文句
を言う人もいるでしょうし、医師の説明を信用しない患者もいるのでし
ょうね。医師だけの問題ではないからこそ、上小阿仁村では続かない
のだと思います。

さて、ここにある記事をご紹介します。医療過疎の問題についてある
実例を交えつつ説明しているので、覚えのある地域に住んでいる人は
身につまされるのではないでしょうか。

無医地区問題と医療費についての歴史・・(医療経営財務協会)

(記事より一部引用)
馬鹿な要求の例が、診察時間中に、有力者が自分や自分の縁者に
ついて、先に診察しろと言う事、往診が必要な状態ではないのに、
俺の顔を立てて往診しろと言う事、不要なビタミン剤や点滴をして
くれと言う事、時間内に来れるのに、特別扱いとしてわざと時間外
診察を要求する事、診察券や保険証を呈示せず口頭で受付に氏名
を告げもせず、顔パスを要求する事等々です。直接に医師に言うと
はねつけられるため、看護婦や事務員を介して要求することも有り
ます。

もし、その診療所が、地区の自治体立だったりすると、さらに酷い
ことになります。まず、そこに医師が赴任する事が、首長選挙の道
具になることが多々あります。医師が赴任した時点の首長は、医師
を「連れてきた」事を次の選挙の時、功績の一つとして宣伝すること
がよくあります。この時、住民の意識の中で、医師が首長より上の存
在になっていれば問題は少ないのですが、大概は、首長の「子分」と
見なされていますから、選挙で対立候補が勝ったりすると、新首長は、
診療所の運営に嫌がらせをする事もあります。

また、政治絡みでなくとも、住民の中には、俺の税金で建てたのだか
ら、俺の言うことを聞けと言って、前述の馬鹿な要求をする者が後を
断ちません。

他所者扱いの例は、誰でも見当がつくでしょう。何か、地区の為にな
る事を話しても「ここでは通用しない」の一言です。医師が地区の集会
に招かれて意見を聞かれても、大概はその地区の有力者の意見に賛
成を表明して欲しい、つまり、有力者のさらなる権威付けに役だって欲
しいからで、医師個人の意見は言って欲しくないのです。これに嫌気が
さして集会に参加しないと、必ず、生意気だとの陰口をたたかれます。
(引用ここまで)

医師が定着しないのには理由がある・・・その理由の一端は案外上記
の様なことなのかもしれませんね。
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