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特集>ピロリ菌とiPS細胞の関係

ピロリ菌と言えば、胃の中に潜む共生菌の一つ。胃の中は強い酸性
(pH1~2程度)となっているので、普通の細菌は住めません。ところ
がこの菌は、自分の周囲にバリヤを張って自身を守りながら生きてい
ると言うから面白い。

もともとは、幽門と呼ばれる胃の出口でこの菌が発見され、幽門を意
味する「ピロルス」からピロリ菌と呼ばれるようになったそうです。

この菌は胃の粘膜を好んで住み着きます。粘液の下にもぐり込む事で
胃酸から逃れる事が出来るからです。また、ウレアーゼと呼ばれる酵
素を吐き出して、胃粘液の成分(尿素)をアンモニアや二酸化炭素に
分解してしまいます。アンモニアはアルカリ性を示すので胃酸を中和
させる事が出来ます。言わば、自分の周囲にアンモニアと言うバリヤ
を張ることで、地獄の世界でも生きて行けるわけです。

当然、そんな事をされれば胃の表面は荒れていきます。胃自身も胃酸
には弱いのですから、保護してくれる胃粘液がどうしても必要です。
かつての治療は投薬による治療や経過観察が主流だったそうですが、
今では除菌なども選択肢の一つになっています。

ピロリ菌を持っているかどうかは、尿素呼気試験で分かります。判定も
30分程度で出来るので、心配な人は病院で受診されると良いでしょう。

ピロリ菌そのものは、後から人の体内に住み着いてくる事から、人に
よって保有している人といない人が存在します。日本人の半数以上が
ピロリ菌に感染していると見られており、50代以降の保持者は70%以上
にも達すると言われています。ピロリ菌の感染ルートは、主に食べ物や
飲み物だとされ、衛生環境と比例します。

この菌の保有者になると、前述した特性から駆逐する事は難しい様です。
また慢性胃炎を併発し易く、胃がんや大腸がんを誘発しているのではな
いかと見られており、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの治療として病院では
除菌をする人も多いとか。(菌保有者の5%が胃潰瘍などを発症します。)

胃潰瘍患者の約80%以上は、ピロリ菌の保有者だと言われているので、
ほぼ間違いなくこの菌が症状に影響を及ぼしている事は間違いなさそう
です。

ピロリ菌の除菌では、胃酸を抑える薬と数種類の抗生物質が併用され
ます。日本では2000年から保険が効くようになりました。ただ、保険
を適用して除菌を行うには、特定の胃の病気を発症している人に限ら
れます。今では胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃MALTリンパ腫、
特異性血小板減少性紫斑病が追加されています。

除菌薬としては主にランサップ、パリエット、クラリス錠、パセトシン
カプセルなどが処方されます。しかし、抗生物質による副作用も見られ
るので、下痢や肝機能異常といった症状を示すこともあるそうです。
また治療中は、酒・喫煙・刺激物はご法度です。

病院に行くのが嫌な人は、乳酸菌(LG21)の入ったヨーグルトなどで
経過を見ようとする人も多いとか。とは言え、これだけで除菌はさすが
に無理でしょうから、進行を抑制する程度のものだと考えた方が良さそ
う。(ただ、除菌治療と併用すると成功率があがるらしい。)

保険が効かない自由診療でならピロリ菌の除菌をする事は可能ですし、
検査代を含めても2万円ちょっとで済むそうです。だいたい除菌の成功
率は70%くらいだと言われています。その補助としてLG21のヨーグルト
を食べるなら効果が期待出来そうですね。

私は胃腸が弱い事もあり、たまに胃薬を服用しています。胃痛で辛い時
だけしか飲みませんが、ある日薬局で牛乳を勧められました。何でも、
寝る前に牛乳を1杯飲んでおけば、胃の粘膜を保護してくれるそうです。
寝ている間に胃がシクシク痛む人には、こちらが手軽で良いかもしれま
せん。また、粉末の緑茶と粉末のココアを、同分量だけ混ぜてお湯で溶
いたものを薦めている人もいます。こちらはピロリ菌の抑制にも効果が
あるそうです。

他には、消化促進の為に大根おろしの汁(ジアスターゼを含んでいる)を
飲むと言う荒業もあります。ところが、大根はすりおろすとイソチオシア
ナートと呼ばれる辛味成分が生まれる事から、人によっては症状を悪化
させる事があるようです。また、大根にアレルギーを持っている人もいる
ので、合わない時は無理をしない方がよいと思われます。

さて・・・長くなりましたが、ピロリ菌と今話題のiPS細胞がリンクしそうな
気配です。

細胞「初期化」、胃がん前兆でも=遺伝子レベルで解明-東大(時事通信)

(記事より一部引用)
胃がんの兆候の一つに、胃に腸の細胞が現れる現象(腸上皮化生)がある
が、東京大の研究チームは29日までに、この現象の背景に人工多能性幹
細胞(iPS細胞)でみられるような「初期化」が自然に起きていることを突き
止めた。論文は近く、米科学アカデミー紀要に掲載される。
(引用ここまで)

胃の一部が腸化するとはにわかに信じる事が出来ませんが、以前から知ら
れている症状なのだそうです。そして、これとピロリ菌が深く関わっているの
ではないかとして最近注目されています。

何でも、ピロリ菌が胃の細胞内に注入する物質によってCDX1と呼ばれる
蛋白質が生成されるとか。この蛋白質は、本来なら腸の細胞上で見られ
る物質で、遺伝子レベルで詳しく調べた結果判明しました。

このCDX1は、胃の細胞内で一度分化した細胞を再度初期化させる働きに
関与しているとか。ある遺伝子群を活性化させていることが分かったそう
です。これらの遺伝子の一種は、既に話題となっているあのiPS細胞(万能
細胞)の作成にも使われており、実験室レベルでの操作が胃の中でも起き
ていた事が分かりました。

こうして見ると、ピロリ菌の不思議な力が垣間見えて来ますね。なぜ過酷
な場所を住処としたのかと言う謎もそうですが、生きる為に巧みな工夫を
凝らしている辺りが、生命の神秘さを示している様で興味深い記事です。
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