トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

[耳寄りな情報]

[リンク]

[FC2カウンター]

[ブログランキング]


人気ブログランキングへ

[ブログ内の検索]

[最近のコメント]

[最近のトラックバック]

[カテゴリー]

[FC2]

信用金庫職員が無断で浮き貸しをして損失を出していた

高松信金職員 浮き貸し・・・容疑で刑事告訴へ(読売新聞)

(記事より一部引用)
高松信用金庫(高松市)は2日、男性職員(41)が、複数の顧客の
口座から3億8000万円を不正に引き出し、出資法で禁じられてい
る私的貸し付け「浮き貸し」を繰り返していたと発表した。職員を処
分し、出資法違反などの容疑で刑事告訴する方針。

信金によると、職員は花園支店(同市多賀町)の支店長代理だった
2010年3月~13年4月、預金を下ろしたり貸付額を増やした
りする手口で、25個人・法人の口座から計60回にわたって3億
8000万円を不正に引き出した。
(引用ここまで)

個人的な着服まではしていなかったそうですが、人様のお金を無断で
引き出して、10の個人や法人に対して計2億8000万円の浮き貸しを重
ねていたとか。また一部は、流用した分の穴埋めにも充てていた模様
です。

発覚後、浮き貸しになっていた分は正規の融資に切り替えたそうです。
見つかった発端は、4月15日にあった顧客からの問い合わせでした。
不法な行為に手を染めた職員は「正規の融資手続きが遅れることがあり、
流用を始めてしまった」と事実関係を認めているそうです。

ここで問題なのは、無断で引き出された顧客の中に損失が1億2000万円
もあったこと。結局、信金側が全額弁済する形となりました。おそらく、
無審査で職員が勝手に融資しているような状況だったのでしょう。判断
がいつもよりも甘くなっていたのかもしれません。気になるのは、利息
などが発生した場合、この利益はどこに組み込まれる予定だったのかで
あります。うまく行けば、そこから着服をすることも可能だったのでは
ないでしょうか。

昔から信用金庫や信用組合、農協、郵便局は、チェック体制が緩く不正
を連発しやすい土壌がありました。地方銀行や都市銀行では起こり難い
ことが、こうした金融機関では起こりがちです。

私はある金融機関で仕事をしていたことがあります。仕事を熟知すれば
するほど、不正操作をし易くなる事を実感していました。数年に1回は
何かの不正が起こるような場所でした。当時の私は、それらを統括して
監視する部署にいたのですが、私自身は支店からの問い合わせや内部の
事務が忙しくて、そうした部分のチェックは上司が担当していました。

とは言え、この上司も全体の仕事を抱えながらのチェックでしたので、
細かいところまでは手が回らなかったのでしょう。不正を撲滅する所
までには至りませんでした。こうしたジレンマは、どこの金融機関に
もあることでしょうが歯がゆいものです。

ただ気になったのは、監査をする者が業務を熟知していないことです。

本来現場を監視するのは各支店の役職者が勤めます。事務長や支店長
などがその役目を担っています。全体を監視するのは本店の仕事です
が、その本店には更に厳しく各部署のチェックをする専門部署があり
ます。例えば、三井住友銀行などは、業務から独立した内部監査部署
がありますね。業務監査部門に業務監査部と資産監査部がある様です。

私がいたところにも監査室があり、専門の職員が常駐していました。
多くは形式的な事務処理や稟議書、法的に管理されなければならない
書類などをチェックしています。しかし、オンライン端末の仕組みに
は疎かった様に記憶しています。

それもそのはずで、端末操作の経験者が監査役になるころにはシステム
も大幅に変わっています。支店の統廃合があるだけでなく、内部システ
ムや会計システム、伝票、精査票、出力される帳票などが昔と変わって
いたりします。そうした進歩に対して、監査人の知識や経験が追いつい
て行かないのが問題なのです。また、為替の電文を入力し承認するまで
のプロセスを監査することもなかったし、現場に張り付いてチェックを
する事もありませんでした。実際にそれをやられたら、現場で働く者は
息苦しくてかなわないでしょうけど・・・。

今はどこの金融機関でもやっていると思いますが、小額の口座で動きが
あった時は要注意です。持ち主が亡くなったり忘れたりしていて監視の
緩い口座では、不正な出金に中々気づかない事がありますし、気づく頃
には口座が抹消されて調べるのに時間を要することもあります。そうし
た所にこそ不正の温床があるのです。

商法の規定により伝票類は通常10年の保存期限が定められていますが、
それを過ぎると問題が生じます。10年も立てば関係者の記憶も薄れ行き、
口座の持ち主も更に遠のき、やがて証拠となる伝票も処分されてしまう
・・・。残るのはマイクロフィルムによる口座の明細だけです。

印鑑などは100円ショップで普通に売られていますね。10人分集めても
1000円で済みます。客からすれば届出印の変更は凄く面倒そうに見える
ようですが、上司の書類チェックは一義的なものに過ぎません。誤字や
脱字・記載漏れなどをチェックするのみです。多忙な時期になればチェ
ックすら疎かになっているでしょう。偽造や不正な出金は、金融機関に
とって避けがたい事象の一つであると言えます。ましてや支店長代理が
問題を起こすと誰にも止められません。

先の信用金庫の不正引き出しも、顧客から融資の件で問い合わせがあっ
たから判明したわけで、引き出された口座の所有者からではありません
でした。不正は2010年から続いていたわけなので、その間の内部監査
では全く掴めていなかった事になります。

犯行に手を染めた支店長代理は「最初は正規の手続きが間に合わず、
不正融資をした。顧客の要望に応えたかった」と動機を説明していま
す。確かに近年は、法的な制約から審査が多岐に渡り融資の結論を出
すまでに時間を要すると言う問題はあるでしょう。融資が間に合わず
会社が潰れると言う話も枚挙に暇がありません。

ただ、不正はバレます。

なぜなら、必ず綻びがどこかにあるからです。問題は現場のベテランが
そうした不正に手を出してしまう土壌にあると思います。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント

[楽天市場の注目商品!]


[楽天ソーラー]

[楽天カードが便利!]

[楽天スーパーWiFi]