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特集>ダイキンが採用しているエアコンの冷媒ガス

エアコン冷媒、HFC32への転換は本質的解決ではない(ISEP 環境
エネルギー政策研究所)


(記事より一部引用)
空調分野におけるHFC32への転換は、フロンメーカーであり空調機
メーカーであるダイキン工業が今秋からHFC32冷媒のエアコンを発売
すると発表し、すでに海外でも途上国のHCFC22の消費規制にあわせて
省エネ型エアコンとして導入をすすめているとのことである。

現在、エアコンの冷媒には、主にHFC410Aと呼ばれる混合冷媒が使わ
れている。2000年前後から、かつて空調冷媒の主流であったHCFC22
から、オゾン層保護対策による規制強化によって転換が進められてき
た。

もともとHFC410Aは、HFC32を50%、HFC125を50%混合して「不燃
性」としてつくられた冷媒であり、これまでHFC32は単一冷媒として
使われてこなかった。今、HFC32を単一冷媒として使うのは、単に混
合をやめるとの該社独自の判断に基づくものであり、何ら新しい技術
とは言えない。

HFC32の問題は大きく二つある。HFC32は、「極めて可燃性・引火性
の高いガス/加圧ガス:熱すると爆発するおそれ/常温では極めて安
定であるが、裸火等の高温熱源に接触すると熱分解して、フッ化水素
(HF)およびフッ化カルボニル(COF2)等の毒性ガスを発生する」と
いった性質を持ち、分解した際に猛毒のフッ化水素を発生するなど
人体にとって非常に危険性が高い。

第二に、HFC32の地球温暖化係数(GWP)は、IPCC第四次レポートの
積分時間100年でみても675と高いが、20年値で見れば2330もあり、
非常に強力な温室効果ガスである。現在法律で定められている100年
値で見れば、HFC410Aに比べ3分の1程度の温室効果と言えるが、20
年というタイムスケールで見た場合には決して小さい温室効果とは言
えない。
(引用ここまで)

この記事は昨年のものですが、最近におけるダイキンのCMを見ている
と、HFC32の宣伝が多くなりましたね。

昔のエアコン(自動車用含む)に使われていた冷媒ガスは、フロン12
(R12)と言うCFC(Chloro Fluoro Carbon)や、フロン22(R22)
と呼ばれるHCFC(Hydro Chloro Fluoro Carbon)が主流でした。
また、かなり以前の冷媒にはアンモニアガスが用いられていましたが、
毒性があり漏れると強烈な臭気を発する事から、あまり使われなくな
っています。(実際に死亡事故もある。)

一方でフロン類の冷媒は安全性が高く、凍傷や酸欠に気を付ければ
比較的安心して扱える利点がありました。ところが前述したCFCや
HCFCの冷媒は塩素を含んでいる性質上、オゾン層の破壊が問題視さ
れ、CFCに至っては1995年までに輸入や製造が全面的に中止されて
います。

代わって登場したのがHFC(Hydro Fluoro Carbon)でした。主に
R22と圧力特性が非常に近いR407Cなどが使われています。R407Cは
三種混合冷媒とも呼ばれる特殊な冷媒です。R32(-51.8℃)、R125
(-48.5℃)、R134a(-26.2℃)の、沸点が異なる3種の冷媒を混合
しています。この冷媒の厄介な所は冷媒の充填に注意が必要な事で、
液相による充填が必須です。しかも、使用中にガス漏れなどを起こす
と追加充填が難しいと言う欠点もあります。(漏れた時に混合比率が
変わってしまう為。)

R410Aの場合はR134aを除いた二種混合なので、ガス漏れをした後で
追加冷媒補充が可能です。これらのHFCは、塩素を含まず水素を含ん
だ物質である事から、オゾン層を破壊しないと言う利点があります。
しかしながら、地球温暖化係数が高いと言う別の問題を含んでおり、
代替品の登場が望まれていました。

現在では、こうした問題を回避できる昔ながらのアンモニアガス冷媒
へ注目が集まりつつあり、また最近の冷蔵庫で主流のR600a(イソブ
タン)や、エコキュートなどで利用されている二酸化炭素などが普及
して来ています。但し、二酸化炭素は強力な地球温暖化物質である上、
高圧で使用すると言うリスクを伴います。

イソブタンは冷蔵庫に最適な特性を持っているのですが、可燃性ガス
である為、電気用品安全法により技術基準が定められています。また
安全性の問題から充填出来る冷媒量にも制限があり、100g以下と定め
られています。ただ、こうした炭化水素系の冷媒ガスは処分が簡単で
フロンガスの様に地球温暖化やオゾン層破壊の心配をしないで済むと
言う利点もあります。

要するに人類が使ってきた様々な冷媒には、昔から何らかの問題が
存在していたと言う事であります。なお、エアコンについては工事
の内容を知っておくと、より理解が深まります。こちらのサイトが分
かりやすくてオススメです。→エアコン工事専門クールプランニングの
知って得するエアコン知識


さて・・・

今、ダイキンがCMなどで宣伝している新冷媒R32(HFC32)について
ですが、こちらも何かと問題がありそうな雰囲気です。特に冒頭の記
事は、厳しい目でこの冷媒のことを見ていますね。

一般にフロンガスは「不燃性」「毒性が低い」と言う認識を持たれて
いますが、R32に関しては「燃える」と言う問題があり、しかも燃え
ると有毒なフッ化水素などを発生させる事から、更に危険な物質です。
(火災で室内機や室外機が高温に晒されるケースを考えれば、危険性
は理解出来ると思います。)

冷媒がR22からR410Aに移行した時は、使用する工具や冷媒チャージ
の要領などに注意点がありました。今回はR410AからR125が抜けた形
なので、施工に関してはあまり大きな変更点はなさそうです。むしろ
単一冷媒になったことから扱い易さは向上していると思われます。

この新冷媒による製品の製造特許はダイキンが保有しているそうで、
途上国に対しては無償で使用許可を出すようです。

さて、実際にR32へ移行するとどんなメリットがあるのでしょう。
R410Aとの比較になりますが、概ねこんな感じだそうです。

1)従来通りエネルギー効率が優れている。
2)エネルギー削減によって、温室効果ガス排出を抑制出来る。
3)空調機1台当たりの冷媒量を10~30%ほど少なく出来る。
4)冷媒を削減することで熱交換器などをコンパクト化出来る。
5)温暖化係数で見ると、HFC410A比で75%ほど低減が可能。
6)冷媒のリサイクルが容易になる。
7)製造コストが現行並みで済む。

ちなみに、R32は9kgで23,400円ほど(別途容器代が必要)だとか。


で、問題となるのが可燃性。ダイキン側では「通常の使用条件で
燃えることは考えられない。安全性に自信が持てたことで、採用
できた」と、開発責任者側は述べているそうです。

すなわち、燃えなければ毒性ガスも出ないだろうと言うわけですね。
でも、建物が燃えればそこにある設置機器は燃えませんか?地震が
起きれば火災もセットで起きます。冷媒の配管が折れ曲がってガス
漏れをしている所に、炎が当たったら二次被害にならないか不安に
なります。また、ダイキンでは微燃性と言う表現をしている様です
が、空気中に13~29%ほど混合されると爆発すると言う危険性は、
あまり知られていないように感じます。

とは言え、絶対的な自信があるからこそ販売にこぎつけたのでしょう
し、どんな物質でも扱い方を間違えれば危険なものです。とは言え、
注意をしたいのは今回の新冷媒がメーカーに取って魅力的である点。
製造コストを抑え、施工に要する負担も変えず、地球環境に優しく、
省エネルギーでもある・・・。ならば、もっと早くに採用する所が
出てきそうなものですが、そうではなかった。

ダイキンの持てる技術力が他社を圧倒した成果なのか、あるいは
潜在する別の問題が残されたままなのか、今後が気になります。
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