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大病院

先日の話だが、家族が再検査になった。肺に水が溜まっているそうだ。大きい病院に行く必要があったので後日紹介状を持って隣の市にある市立病院へと向かうことになった。紹介してくれた地元の病院によると、予約を入れてあるので朝8時までに入りすぐ受付を済ませて欲しいとのこと。そうなると自宅を6時に出発せねば間に合わない。私が仕事で不在だった為、予約を入れてあったタクシーが朝6時に迎えに来てくれた。その後、列車を乗り継いで市立病院へと到着。遅れて私も病院へ向かった。この市立病院は最近新築移転した為に、以前よりも大きく駐車場も600台規模の大病院になっていた。道路も整備され、大型バスやタクシーが混雑する事無く発着出来るようになっている。上空ではドクターヘリが飛び立っており、救急車が続けて出入りしていた。

中に入ると、まるで大型のショッピングモールかと錯覚するほど立派な施設である。各診療科ごとに受付と待合所があり、どこも患者で満員だ。施設を案内する受付の女性が何人もいて、その様子はちょっとしたデパートでもある。病院内ではコンビニがいつでも営業をしているので困ることはない。レストランもあった。自販機もあるがこちらは高い。中は空調がしっかり効いていて、帰り道に寄りたくなる快適さである。が、ここは病院。患者と付き添い人以外は立ち入り禁止の世界だ。入り口にもしっかり書いてある。

以前も高度な検査を受ける必要があったので、その時は国立病院を紹介された。ここもかなりの規模の病院だった。が、今回の市立病院はまったくスケールが違う。大学病院にはヘリポートはないし駐車場もそこまで大きくはない。今までは医師会病院か大学病院、国立病院のいずれかを紹介されたものだったが、そこに隣の市の市立病院が加わった。頼もしい限りではあるが、実はわが市にも市立病院はある。ただ、ドクターヘリは着陸出来ないし、診療科目が少なく限られている。肺の水を抜く処置は専門の知識と設備が必要なので、地元の病院では無理らしい。

救急医療や中核医療ともなると、資本力のある隣の市が有利だ。わが市は財政的に病院を移転させる力すらない。多額の費用をかけて移転した隣の市の市立病院は、近隣地域に取っても欠かすことの出来ない医療連携の要になっている。ただ、大病院の存在は有り難いものの、その敷居は極めて高い。原則、急患で運ばれるか病院の紹介状がないとダメだからだ。大学病院でもそうだったが、こうした大病院は風邪ぐらいで利用される事を望まない。軽い病気はまず地元のかかりつけ医に任せ、手に負えない患者だけを大病院へと誘導するのが理想だからだ。その意味では、住み分けがしっかりしている。

昔に比べたらわが市も個人病院が充実した。長らくなかった産婦人科もここ数年で開業し、連日の繁盛ぶり。相当な数の子供たちが病院を巣立って行った。近隣から通って来る妊婦も多いと言う。それだけに先生も休む暇がない。気づけば病院の目の前に大邸宅が完成していた。驚いたことに先生の休憩場所になるんだそうだ。医者は金の稼ぎが良い反面、それを使う時間的な余裕がないので、車や家を買う時はセールスマンも驚くようなお金の使い方をするらしい。「貧乏暇なし」ではなく、金があっても忙しいのである。

つくづく思うのは、規模の大小に関係なく病院はどこも忙しいと言う事。よく、待ち時間が1時間で診療が3分と言う話があったが、今は病院に通うだけで半日は潰れる。しかも、一度通い出したら中々抜け出せないのだ。高血圧やら糖尿病やら緑内障やら、それはもう数えきれないほどの病名が存在する。

年を取れば誰しもが体を痛め病に苦しむ。だから、救いを求めて地元の病院に通い出す。見渡せば年寄りだらけだ。しかし、薬の力は偉大だし検査は嘘を付かない。早期発見・早期治療が賢い病院の使い方だと言うのは、まさしくその通りであろう。ただ、これだけの医療行為を支え続ける社会資本が、これからの日本に残されているのか気になる。ドクターヘリのおかげで救われる命がある反面、それを支える財源がいずれの日か枯渇しないか凄く不安だ。前立腺の手術や敗血症の治療も、実費では何十万円もかかる。それを現実的な支払額で済ませられるのは健康保険の制度が機能しているからだ。

でも、それはいつまで続くのだろう。

慌ただしく働く医療関係者と、一つの町に10個以上の専門病院がある現実、そしてかなりの資本を注入しないと維持出来ない大病院。頼もしいと思える日本の医療は、案外脆い土壌の上に立っているような気がしている。
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コメント
3887: by カズ on 2016/07/31 at 20:53:41

こんばんは
診療所で正直適当な診察していて 簡単な検査して
何らかの異常があると 大きい病院に繋げばそれで
そこそこの儲けになる今の健康保険の制度自体に問題ありですよね もっと医師の実力 病院の実力にあった診療報酬を払う制度にしないとね・・・・
病院と薬局を離したのも いらない費用の発生の温床に・・・・・・すべてがおかしいですよね

3890: by 管理人です on 2016/08/01 at 05:35:03

医薬分業は確かに分かりにくいですね。
なぜ、わざわざ店舗を分離するんだろうと
疑問でした。同じ医院内に薬局を置いて
おけば便利なのに・・・薬剤師の仕事を
確保する為の策なんでしょうね。

今は、設備の整った個人病院もありますが、
そう言ったところは入院施設がなかったり
するので、結局は大病院に送られます。
まあ、大病院の方が安心ではあるけど・・・。

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