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想定外の火災で男児が死亡 でも、本当に想定外なのか?

神宮外苑イベント火災:主催の社長ら「ざんきに堪えない」(毎日新聞)

(記事より一部引用)
東京都新宿区の神宮外苑で行われていたアート関係のイベント「TOKYO DESIGN WEEK 2016」会場で、5歳の男児が展示物の中で炎に巻かれて死亡した火災。イベントを主催する「TOKYO DESIGN WEEK(東京デザインウイーク)」(東京都港区)の川崎健二社長らが6日夜、イベント会場で報道陣の取材に応じ、「5歳のお子さまが亡くなり、ざんきに堪えない。主催者として重く受け止めている」と謝罪した。
(引用ここまで)

驚くべきことに、同社は火災後に入場を規制したもののイベントは継続したとか。また、会場内にアナウンスもしなかったそうです。社長は「31年やっているが、事故は一度もなかった。本当に悔しくて仕方ありません」と話す一方で、最終日となる7日についてはイベントを中止することを明らかにしています。

なお、今回のイベント開催に当たっては下記のサイトで寄付を募っておりました。
みんなでつくろう TOKYO DESIGN WEEK プロジェクト!(CAMPFIRE)

募集の中身を見る限り、これから起こる悲劇をまったく感じさせない内容です。「私たちTDWのスタッフは20人しかいません。(中略)私たちスタッフはいろんなコンテンツを掛け持ちしながら担当しています。」と言う記述に、安全対策が疎かになっても不思議はないと感じました。恐らく、設置から展示まで出展者に任せっきりの状態だったのではないでしょうか。ただ、尊い命が残酷な方法で奪われているにも関わらず、「悔しい」と言う言葉が出るのは気になります。むしろ、今までよく事故が起こらなかったものです。

その後の情報によれば、出火したのは日本工業大工学部建築学科が制作した展示物でした。木製の枠が6段ほど積み上げられジャングルジムの形にした構造物です。高さは約2~3メートルほどあったとか。木の枠におがくずを取り付け、複数のライトで上下から照らされるようになっていました。当初はLED照明により照らしていたようですが、明るさが足らなかった事から白熱電球を設置したそうです。このライトの熱でおがくずが発火した可能性があるとみられています。

ジャングルジム火災

ジャングルジム火災2

ジャングルジム火災3

日本工業大学も非を認め、下記の謝罪文を掲載しています。

ジャングルジム火災4

上記にある写真を見る限り、一度火が付いたら中にいる子供は逃げ場を失う作りです。煙や炎に巻かれて死亡する事は容易に想像が出来ます。当日はLED照明を主に使用していたとのことですが、LEDもかなり発熱する事を知らないのでしょうか。LEDの素子自体は白熱球に比べると少ない発熱量で済むのは事実ですが、電源部分はかなりの熱を持ちます。今回は漏電火災を恐れてソケットの部分をテープで巻いたそうです。しかし、電源部分が近いところをテープで巻くのは、放熱の面から見てもあまり感心を致しません。

ましてや、非常に燃えやすい環境下に白熱球や電線を配すると言う行為は常軌を逸しています。中で遊んでいる子供たちが電線や器具を故意に引っ張ったり、足で踏んで損傷させる心配をしないまま設置したのであれば、そもそも大人のする仕事ではないと思うのです。いつでも逃げられるようにしているのならともかく、係員も少なく消火器も準備されていない上、火災時の呼びかけも不足しています。毎年10万人もの来場者があるイベントの割に最初からスタッフが少なく、後はボランティアに頼ると言う構造から見ても、安全対策が後手に回ったのではないかと感じます。特に後から白熱球を設置したあたりが、大きな判断ミスだったと言わざるを得ません。

田淵諭・多摩美術大教授は「消防法などに照らして問題のないよう、あらゆる手立てで準備していた」と述べる一方、「想定外だった」として出火原因については警察や消防に委ねています。しかし、想定外と言う言葉を安易に認めて良いのでしょうか。この乾燥した季節に燃えやすい物を配置するなら、火災を想定しなければ嘘でしょう。不届き者が作品に放火をするかもしれないのに、十分な安全対策がなされていない事にはただ驚くのみです。

しかし、学生だけに全ての責任を負わせるべきではありません。誤った判断により白熱球を設置した事は非常に悔やまれますし、デザインの制作にあたり安全の二文字が欠落している事は猛省すべきです。ただ、豊かな発想を優先し事故を想定しない学生を生み出しているのは、他ならぬ学校でしょう。展示物が強風に煽られて倒壊したり、誤った設置により人にケガを負わせるケースは昔からあることです。もし、そうした事に対する教育がないのであれば、今からでも是非カリキュラムに組み込んで欲しいと願います。

(追記)
NHKで続報が出ましたね。問題の投光器はかなり光量の大きい、屋外で使用するようなタイプでした。しかも、予め展示物の下に置かれていた事も判明しています。この事からも、大学生が展示物内で使う事に何ら疑問を持たなかった可能性があります。誰がそこに置いたのかは分かりませんが、内部から照らさずに離れた所から照らしておけば、今回の悲劇は防げたと思われます。良かれと思ってやった事が、後で問題になると言う典型的な例でした。可燃物を扱うなら、事前に薬剤で不燃処理・難燃処理を施しておくべきだったのかもしれません。当日は風もあり、想定外の方へ木くずやおがくずが流れた可能性もあります。
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